ヨセミテの中でも最も多く写真に収められているトゥオルム・メドウは、花崗岩の山やドームに囲まれた広大な草原地帯です。手つかずの自然が残る標高2,627メートルのこの草原は、シエラネバダ最大の亜高山帯草原。トゥオルム・リバー流域を3.2キロメートルにわたり広がっています。静寂に包まれた草原の端からは、各方面へ向かうハイキングトレイルが整備されています。カテドラルピークやユニコーンピークの尖峰の下にたたずむ高山湖、轟音を上げて流れ落ちるトゥオルム・リバー沿いの滝、高地の壮大な景色を一望できるそびえ立つ花崗岩ドームなど、その目的地は様々です。
トゥオルムは広大なヨセミテを訪れるハイカーやバックパッカーの拠点ですが、単に景色を楽しみたい観光客の方にもおすすめのスポットです。草原の歴史あるキャビン内には小さなビジターセンターがあり、このエリアの地理、山野草、野生動物に関する展示を設けています。また、ここではピクニックも楽しめます。夏に訪れるなら、トゥオルム・メドウ・ストアに行ってみましょう。カリフォルニア州で最も標高の高い地点に位置するこのコンビニエンスストアは夏期にオープンし、キャンバス製のテント内で営業します。ここでは食料品、虫よけ、衣料品、地図、ガイドブックなどを扱っています。同じテント内にはトゥオルム・メドウ・グリルもあります。一度食べたら忘れられない蕎麦粉のパンケーキなど、ボリュームたっぷりの朝食や昼食をお試しください。暖かい日の午後には、アイスクリームコーンが人気です。また、近くのトゥオルム・メドウ・ロッジはテント式の宿泊施設で、着席形式のお食事も提供しています。